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シュバルツナーゼ、世界樹と出会う

畸形の魚が綺麗だった

硝子越しに ただ見とれていた

(プールサイド/ART-SCHOOL

 

オッドアイとかアルビノとか、性懲りもなく憧れてしまう。

生まれながらの歪みは魔性。異端であるからこそ美しい。

例えば、満点の星空を吸い込んだ瞳のフクロウが盲目だとか、もう業を背負った存在としか思えない。

スピリチュアルな生物、至高。

 

不思議な生き物はネットでよくまとめられているけれど、

中でも衝撃だったのが「シュバルツナーゼ」という顔だけ黒い羊。

こいつが、ユグドラシルの歌詞カードに出てくるあの生き物に超似てる。

ユグドラシルってのはBUMP OF CHICKENの4thアルバムなのだけど。

 

藤原さんは絵がとても上手で、いくつかのアルバムの歌詞カードにはイラストが載っている。

そしてユグドラシルの歌詞カードには顔だけ真っ黒な仔馬風の生き物が登場するのだ。

きっと顔が無い=不明瞭な自己、ってことの暗喩だと解釈している。

顔が無い、つまり生まれながらにアイデンティティの一部が決定的に欠落している、とかいう救いようのないカルマを背負わせられている生き物。

この生き物が最終的にどうなるか、は、ここでは、秘密。

 

このシュバルツナーゼという羊、藤原基央の脳内世界から抜け出てきたようで、見たとき打ち震えた。

生物に観念を見ることは多々あるが、観念を具現化したような生物、そんなの妖怪くらいだと思っていたが、違った。

現実世界で顔が無い生き物がいるなんて、ね?